奈良医院だより №447

       

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奈 良 医 院

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令和6年3月1日

  (2024年)     

花粉症流行に備えを  

 暖冬で降雪量が極端に少ない今シーズン、例年より早く花粉症の症状が出てくるのではないかと予想されています。花粉症とは、花粉が体内に侵入することでアレルギー反応が生じる病気の総称です。症状としては、くしゃみ・鼻水、目の痒みなどが主な物で、アレルギー性鼻炎とか、アレルギー性結膜炎として抗アレルギー剤が用いられます。花粉症の他にダニやハウスダストなどのアレルゲンによって引き起こされる鼻炎は通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれています。近年、花粉症と通年性アレルギー性鼻炎の併発や、複数の花粉に反応する花粉症など、ほぼ一年中症状に悩まされるという人も少なくありません。花粉症を発症する人は、遺伝的にアレルギー体質であることが主な原因と言われていますが、他に自律神経を乱す睡眠不足や不規則な生活習慣、そしてストレスも原因と言われています。生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけることで花粉症が楽になるかもしれません。また、花粉の飛散が多い地域ほど、花粉症の有病率も高い傾向にありますが、排気ガスの影響も受けていると言われています。そのような意味で交通量が多く、舗装率の高い都会程花粉の飛散量が多く危ない環境と言えると思います。
 ○外出時の注意
マスク使用は鼻やのどに花粉が入るのをある程度防ぐ効果が期待できます。コートや上着も織り目がつんだ滑りの良い素材のものは花粉がつきにくく、長い髪にも花粉がつきますので、まとめたり、帽子をかぶったりしましょう。また、メガネやゴーグルの使用もアレルギー性結膜炎の予防に効果があります。
 ○帰宅時の注意
玄関ドアの外で、コートや上着、帽子など持ち物についた花粉を払い落としてから家に入りましょう。帰宅後は洗面、うがいなども丁寧にしましょう。花粉症の人だけでなく家族全員で気をつけましょう。ペットも外出後、家に入れる前にブラッシングして花粉を払いのけましょう。
 花粉症の既往がある方は症状が出始めたら、早目に治療を開始して乗り切りましょう。内服薬も目薬も以前よりレベルアップしている昨今です。


                     てんじゅ裏