奈良医院だより  bQ14

                                                                                   

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                          平成16年10月1日

                         (2004年)

秋によせて

奈良正人

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋などと言われ、身体のとっても活動しやすい時期になりました。昔と比べ家事労働や農作業での労働時間と強度という面で楽になっていると思います。肉体労働の少ない人達にとってはスポーツや野外活動などを積極的に行わないと運動不足のなってしまいます。

運動不足は高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣病の危険因子であると言われております。健康のためのキーワードは空腹と肉体労働と言われており、食事と運動について真剣に考えてみる必要があります。戦後食料事情の改善に伴い、カロリーオーバーから肥満、糖尿病、高脂血症、脳卒中、心臓病などが増えてきました。食事の質と量について考えて

みる必要があると思います。何でもバランスよく食べ、体重が増えない量を摂取すべきです。摂取カロリーと消費カロリーが同じであれば体重も同じまま推移していくはずです。

動いて使うカロリーよりも食べる分が多いと体重が増えてきます。逆に食べることによって入るカロリーより動くことで使うカロリーが多いと体重が減ってくるはずです。日常生活の中で肉体労働の少ない人は、スポーツなどで消費カロリーを増やすよう考えましょう。下肢筋力の増加も期待でき、年齢とともにおきやすい足腰の衰えも予防できると思います。スポーツによって仲間との活動回数が増えてくると肉体的な面だけでなく、精神的な面でも良い影響が期待できます。スポーツ活動も健康のためと割り切って勝ち負けにこだわらずに楽しみながら続けるようにしましょう。

秋には音楽会、絵画展、文化祭など芸術にふれる機会が増えると思います。文化活動での感動体験も心肺機能に対する影響は運動時の心拍数の増加と同じくらいの効果があると言われております。自分でステージに立つもよし、鑑賞するもよし、食欲の秋よりも芸術の秋を楽しんでほしいものです。

 

てんじゅ裏