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                         平成18年8月1日

                         (2006年)

水中ウォーキングのすすめ

奈良正人

長寿国日本において、生活様式の変化に伴い運動不足、肥満、生活習慣病のケースが目立ってきています。柔軟性や下肢筋力の低下から膝、腰、足、肩などの不調を訴える人が増えています。運動不足解消のためウォーキングをしている人が増えていますが、足腰に不安がある人は体重を減らそうとして長時間歩くと痛みが出たり、痛くならない程度の短時間の運動ではダイエットにはつながらず、生活習慣予防にも役立たないということになります。そこで足腰、特に膝関節に不安がある方には水中ウォーキングがあすすめです。

近年、各市町村でも通年使用できるプールが増えてきています。さらに泳ぐだけでなく、子供用の浅いものから水中ウォーキングを意識した手すり付きのプールやサウナ設備など健康増進施設としての機能も配慮されるようになってきました。

水中ウォーキングの良さは、水の浮力により膝関節への体重負荷が少なくてすむこと、同じ時間歩いても水の抵抗があることから運動負荷が多く、消費カロリーを稼げることです。水が苦手だったり泳げない人でも、プールで歩くことであれば不安感が少なくなると思いますし、多少なりとも水が怖くなくなることにも役立つと思われます。また水中ウォーキングを続けていると体重減少にも役立ち、水着姿になるのも抵抗感が少なくなり、肉体的だけでなく精神的にも効果が期待できると思います。

変形性膝関節症や腰痛症で通院治療中の方は主治医と相談しアドバイスを受けて、水中ウォーキングを楽しんで行えるようにしましょう。また高血圧、心臓病など持病がある症例でも主治医と相談し、安全に楽しくプールを利用するようにしましょう。特に持病のない人でも二日酔いや過労、寝不足のとき、発熱時にはプールの使用は避けましょう。

運動不足になりがちな冬期間や日中仕事で忙しい方も、今では一年中、夜遅くまで営業しているプールもたくさんありますので、運動不足解消から生活習慣病予防のためにも、是非水中ウォーキングで体を動かしましょう。

 

てんじゅ裏