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                            平成19年2月1日

                            (2007年)

冬を乗り切るために

奈良正人

雪の少ない年末年始でしたが、1月中旬から昨年よりは少ないとはいえ、雪が積もり始めました。秋田県は脳卒中の発生が多い地域ですが、脳卒中以外でも骨折が寝たきりの原因になることが報告されています。特に高齢者ではその傾向が強いように思われます。雪道で転倒し骨折して寝たきりになるのを防ぐため、雪道では左右の足幅をいつもより広めの肩幅位にし、両手をポケットから出して、滑りにくい靴を履き一歩一歩確認しながら注意して歩きましょう。特に短い距離だからといってサンダルや夏の滑りやすい靴などの使用は慎みましょう。足腰に不安がある人は滑り止め付きの杖を利用したり、人の手を頼りにしましょう。冬は厚着になりやすく、動きがスムーズでなくなるので室内でも転ばないように注意しましょう。

秋田県内でも遅ればせながらインフルエンザの発生が報道されています。外出時は衣類調節をうまくし、マスク、帽子、手袋などにも気を配りましょう。衣類調節では重ね着を中心に、温度に合わせてこまめに着たり脱いだりして汗をかかないようにしましょう。汗をかいたままにしておくと、湯冷めしたときと同じ状態になり風邪をひきやすくなります。外出後はこまめにうがいし、喉の乾燥を防ぎましょう。

暖房によって部屋の乾燥が目立ち、結果的に風邪をひきやすくなります。部屋の湿度を保ち、こまめに水分を摂ったりうがいをしたりして、鼻や喉の乾燥を防ぎ、粘膜の抵抗力を落とさないように注意しましょう。また、皮膚の乾燥が目立つとかゆくなりやすく、皮膚の抵抗力を落としたり痛めたりします。保湿性のある石鹸や入浴剤の使用も効果的です。

冬は運動不足になりやすい季節です。ウインタースポーツをしている人以外は、自分に合った体の動かし方を考えてみましょう。例えば日中の比較的寒くない時間を利用して外出したり、夜でも温水プールの利用など積極的に自宅から出て体を動かす時間を持ちましょう。除雪作業も運動不足解消には良いかもしれませんが、同じ場所に負担がかかるだけに、作業前後は準備体操や整理体操をして休み休み作業をし、疲れを残さないようにしながら冬を乗り切りましょう。

 

てんじゅ裏