奈良医院だより  bQ47

                                       

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                            平成19年7月1日

                            (2007年)

夏によせて

奈 良 正 人

いよいよ本格的な暑い季節になりました。暑い時は安全を考えると仕事もスポーツも涼しい時間帯が狙い目です。朝早くても、何かエネルギー源になるものを口にしてから行動を開始しましょう。朝以外では夕方からの涼しい時間帯に行動するのが望ましいのですが、日中しか時間がとれない場合には水分摂取を十分にし、直射日光を避けるように帽子、傘などを利用し、衣類も白っぽいもので風通しの良いものを使用しましょう。一般に熱中症は暑い外での作業やスポーツ現場でのみ起こると思われがちですが、室内でも起こり得るとの認識を持つことが大切です。体温調節機能の未発達な乳幼児や機能低下した高齢者では、車の中や室内も要注意です。暑い時は乳幼児や高齢者をエンジンを止めた車の中に置きっ放しにすることは命取りになります。介護を受けているお年寄りにも室温の管理や水分補給について配慮しましょう。特に汗をかいた時や入浴時は十分な水分摂取を心掛けましょう。逆に室温については冷房が効き過ぎると体調を崩すことがあります。外気温との差を5℃位の保ち、冷房の効き過ぎにも注意しましょう。冷房の効いている環境での集まりには、必ず上着を持っていきましょう。涼しい所から外に出た時には、温度に体を馴染ませてから動き出すようにしましょう。

暑さが厳しくなると、体力の消耗も多く疲れが出やすくなります。そのためにも十分な栄養と休養が必要になります。夏バテ予防にはあっさりしたものだけでなく、味のはっきりしたカロリーの高いものもとるようにしましょう。うなぎや香辛料のきいたものもおすすめメニューといえると思います。体が疲れている時は胃腸も弱っているものです。消化吸収の良いものを選び、食べ過ぎ、飲みすぎに注意しましょう。暑い時は食中毒の危険が増える季節でもあります。冷蔵庫を過信せず、過熱した料理以外はその日のうちに食べるようにしましょう。

夏は日差しが強く紫外線の影響も受けやすくなり、皮膚にシミが出来たり目が充血したりします。日焼け止め化粧品やアフターバーンローション、サングラスの使用も有効です。また暑くて寝苦しい夜には水枕やアイスノンの使用もおすすめです。

暑い夏を楽しい思い出とともに元気に乗り切り、さわやかな秋を迎えたいものです。

 

てんじゅ裏