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                          平成19年10月1日

                             (2007年)

スポーツの秋によせて

奈良 正人

 

 秋田わか杉国体が始まり、スポーツの秋真っ盛りとなりました。競技選手においては大会に向けてトレーニングを積み、大会当日に向けてコンディションを整えて臨んでいることと思います。大会までの間、スポーツ障害やスランプ等を克服し参加出来た選手もいると思います。トップアスリートにおいては、多少の故障があっても治療しながら大会に出場することが良くありますが、小中学生など育ち盛りのスポーツ選手のスポーツ障害は将来に影響を残すことがあるため、大事にする必要があります。運動中痛みを感じた時はその部位に何らかの障害が起きたと考えることです。故障した部位は休ませ、治療する必要があります。新聞やテレビなどで故障を持ちながら大会で活躍した選手を褒め称えることが良くありますが、故障しないで活躍できる方が望ましいし、故障があったら治療し、治り切らない場合は大会をキャンセルするのがベストと思います。4年に1回のオリンピックなどでは多少のことがあっても頑張らせたいと思いますが、一般的なスポーツ活動においては健康のためを優先させるよう、保護者や指導者が配慮するべきことと思います。

 日常生活の中で運動不足が高血圧、糖尿病、高脂血症等の生活習慣病に悪影響を及ぼしていることが言われております。運動着を着て動くことだけが運動ではなく、日常生活でも身体を動かすことすべて運動になるという考えを持つべきです。街中を歩く時、お店に買い物に出掛けた時、旅行した時でも運動のチャンスはたくさんあります。出来るだけエレベーターやエスカレーターを使わず、長く歩くように心掛けるだけでもかなりの効果があります。山菜を採りに出掛けたり、畑仕事なども良い運動になります。翌日に疲れが残らない範囲の身体の動かし方が適度な運動の目安と考え、計画を立てましょう。食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋と言われますが、食欲の秋はほどほどにし、その他の秋を満喫し健康に繋げてほしいものです。

 

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