奈良医院だより  271

                                        

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奈 良 医 院   

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平成21年7月1日

(2009年)

 

夏を乗り切るために

奈良正人

 

暑い日が続き疲労回復に時間がかかりやすい季節となりました。気温が上がると代謝が活発になり疲れ易くなります。疲労を蓄積させないためにも涼しい時間帯にスポーツ活動や屋外作業を行うようにしましょう。朝飯前の一仕事と言いますが、身体を動かす前には必ずエネルギー補給をし、暑い時ほど水分を多く摂るようにしましょう。水分の補給を怠ると脱水症状をおこしたり、血液が濃縮されることにより心臓に負担をかけたりします。体温調節機能の低い幼少児や高齢者は特に気を付ける必要があります。夏には屋外駐車の自動車の室温が50℃を超えるとの報告があります。車中に子供やお年寄りを乗せっぱなしにすることは、絶対してはならない殺人行為です。

 暑いからといって冷房を入れすぎると、外との温度差が大きくなり体調を崩し易くなります。外気温との差を5℃位に保ち、冷房の効きすぎに注意しましょう。結果的に省エネと地球温暖化予防にも健康にも好影響を及ぼすことになると思います。

 夏には食欲が落ちやすくなりますが、味のはっきりした、カロリーの高い料理こそおすすめです。身体が疲れているときは、胃腸の働きも落ちやすくなります。消化吸収の良い物を選び、食べ過ぎ、飲み過ぎにも注意しましょう。また夏場は食中毒が発生し易い時期でもあります。冷蔵庫を過信せず、熱を通した料理以外はその日の内に食べるようにしましょう。 

 夏は紫外線も強く皮膚への影響も大きくなります。直射日光を避けるため、帽子・日傘を利用したり、日焼け止め化粧品やサングラスを使用したりしましょう。また暑くて寝苦しい夜には、水枕やアイスノンの使用も良いと思います。色々配慮しながら暑い夏を乗り切りましょう。

 

てんじゅ裏