奈良医院だより №２７３
〒０１８－３３２２
秋田県北秋田市住吉町７－１
奈 良 医 院
TEL（０１８６）６２－１１４６
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平成２１年９月１日
（２００９年）
今シーズンのインフルエンザについて
奈 良 正 人
８月中北秋田市でも新型インフルエンザの発症が報告され、今後さらに拡大すると考えられています。インフルエンザの予防にはワクチンによる予防接種がすすめられますが、ワクチンの完成にはまだ時間がかかるようですし、十分な量が確保される保障はないようです。新型インフルエンザ予防ワクチンの接種は早くても10月末と言われ、医療従事者や基礎疾患患者、妊婦、乳幼児などが最優先に接種すべきとされていますが、詳細については何も決まっていないのが現状です。当院でもワクチンを発注していますが、どの程度の量を確保できるか予想がつかない状態です。
毎年行われている季節インフルエンザのワクチンも例年の２０～３０％減産になると言われ、例年通りのワクチン量の確保も微妙なところです。どちらもハイリスク患者を優先したいと考えておりますが、手に入るワクチン量によって予定通りいかない事も考えられます。インフルエンザでは、インフルエンザ脳症や肺炎で死亡する例が報告されていますが、予防の為肺炎球菌ワクチンの接種をしておくのも効果があると思います。特に北秋田市では６５歳以上の方々に対して肺炎球菌ワクチンの公費補助が今年度は平成22年1月末日まで実施されており、おすすめできます。
一般的にインフルエンザの予防には、手洗いやうがい、マスクを使用し、十分な栄養と休養をとり疲れが残らないようにすることが大切です。
新型インフルエンザが疑われる時はすぐ医療機関を受診せず、発熱相談センター（北秋田保健所：６２－１１６５）か掛かり付け医に連絡し相談して下さい。院内で接触した患者さんへの影響がでない為の措置です。
９月よりインフルエンザ予防ワクチンの予約を開始しますので、お申し込み下さい。