奈良医院だより  27

                                        

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奈 良 医 院   

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平成22年2月1日

(2010年)

   

ヒートショックとは

急激な温度の変化で身体がダメージを受けることです。

 

入浴中に亡くなるのは、全国で年間約1万4,000人と推測されていますが、原因の多くはヒートショックである可能性があります。

 浴室とトイレは家の北側にあることが多く、冬場の入浴では暖かい居間から寒い風呂場へ移動するため、熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がります。お湯につかると血管が広がって急に血圧が下がり、血圧が何回も変動することになります。寒いトイレでも似たようなことが起こりえます。

 血圧の変動は心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中につながりかねません。ヒートショックの予防のため、脱衣所やトイレを暖めましょう。

 入浴は40℃未満のぬるめのお湯に入り、長湯を避けましょう。冷え込む深夜ではなく、早めの時間に入浴するように心がけ、心臓病や高血圧の人には半身浴をおすすめします。肩が寒いときは、お湯で温めたタオルをかけてください。

 

 

冬の風呂場、トイレを快適にするアイデア

脱衣所やトイレを小型の暖房器(温風式)で暖める。

風呂場の床にスノコやマットを敷いておく。

シャワーでお湯をためることによって、浴室全体を暖めておく。

すでに浴槽にお湯がたまっている場合は、入浴前にふたを開けておく。

トイレは暖房便座を設置する。

 

JR東京総合病院循環器内科部長 高橋 利之

(日本医師会 健康プラザより)

てんじゅ裏