奈良医院だより  300 

                                                

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   奈 良 医 院

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平成23年12月1日

(2011年)  

「てんじゅ」300号発行によせて

奈 良 正 人

 

昭和62年1月1日奈良医院だより「てんじゅ」第1号を発行し、今回300号になりました。この間一度も休むことなく毎月1日の発行を、丸25年間続けてきたことになります。週刊誌レベルの医学情報が氾濫し診療の妨げになっていたり、患者さんの不安を増大したりしていることと、外来受診時、十二分に説明する時間がとれないことが気になっていました。そのために、職員と一緒に作ってきましたが、第10号からは、薬剤師だよりとして昭和堂薬局様から原稿をいただき掲載させていただいてきました。また市当局からのお知らせを掲載するなど、多方面にわたり医療に関係する情報を提供してきました。

「てんじゅ」300号までの間、「メタボリック症候群」、「認知症」、「新型インフルエンザ」、「災害医療救護活動」などその時々の話題を沢山取り上げてきました。さらに「かかりつけ医」、「夜間当番制について」、「医師会活動と地域医療」など医師会や当院の医療に対する基本的な考え方を書いてきました。また専門分野では「家庭血圧測定のすすめ」、「動悸について」、「在宅療養と在宅での死亡にあって」などを取り上げてきました。

一人の人間にとって、その人生の主役は本人自身なのですが、健康上良い事とか、医学的に正しいからといって、それらをすべて押しつけるのは「余計なお世話」になることもあり得ると考えています。人間の死亡率は100%なのですから、本人の人生に医学的な面からサポートするのが医療機関の役割であり、医療関係スタッフの仕事と思っています。

 300号までの間、奈良医院内での仕事以外に、テレビやラジオ出演、医学講演、県スポーツ推進審議会委員、県体協スポーツ医科学委員長、秋田県医師会理事、大館北秋田医師会副会長、鷹巣医師団代表としての活動始め、スキー国体帯同やスポ少での活動等では、休診にして出かけることもありました。特に今年、東日本大震災では被災地の医療支援活動のため、平日2回も休診にして出動しました。これらもすべて奈良医院をご利用いただいている皆様の理解と協力があるから可能になったことと感謝しております。

 去る11月20日、今年もスプリングフォーのコンサートにゲスト出演させていただきました。多くの方々に会場に来ていただき一緒に楽しい時間を過ごす事が出来、しかも誕生日ということもあって思い出に残るイベントになりました。これからも元気で、地域医療は勿論、私の生まれ育ったこの地で多方面にわたり活動していこうと思います。今後ともよろしくお願いします。皆様と共に天寿をまっとうするまで・・・・。

てんじゅ裏