奈良医院 より  №323

                                                                         

〒018-3331

秋田県北秋田市住吉町7-1

奈良医院

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平成25年11月1日

(2013年

情 提供書(紹介状)

 当院をかかりつけ医としている方々が、他の医療機関を受診する時は原則として紹介状を書いております。それは診察したドクターに今までの経過や治療状況をお知らせすることによって、同じような検査を受けなくて済み、前のデータと比較することで対応が正しくス ーズにいくからです。例えば、複数の医療機関で治療している場合、薬の併用、同じような薬の投与等による問題を防ぐことにもなります。お薬手帳を持って管理薬剤師さんとも相談して下さい。また、手術をする為に入院された時、現在服用中の薬を手術時に休む事が可能なのか、休む事により危険な状況になる可能性が高いのか等、情報提供することにより、より安全によりス ーズに対応していた けるからです。

当院では地域支援診療所として電話対応を24時間体制で行えるようにしています。奈良医院に電話した時、院内に誰もいない 合は院長の携帯電話につながるようにしています。会議中や公共交通機関内等で出ることが不可能な時は、留守電に入れておいて下さい。返信可能になった時、折り返しお電話します。実際、夜中に状態が悪いとしてお電話いた き、救急指定病院に搬送するように指示し、平行して情 提供書をFAXすることでス ーズな対応ができた症例も数多くありました。

 直接他院を受診し、入院治療が必要となった時は、その時点でも良いのでご連絡下さい。紹介状を担当医宛にお送りします。こちらが入院治療していたのを知らなかったために、保険診療上不具合を生じることもあります。入院中は、当院での外来管理が行われないことから特定疾患療養管理料の算定が出来ないのに知らなかったため算定したり、大館市立病院のような特定機能病院(DPC<診断群分類包括制度>対象病院)に入院中は、当院からお薬を出すことができない 合があるのに、知らなかったため出してしまったりで、問題になったこともあります。後日、保険診療請求事務の面から訂正や病院との事務作業が増えるなどの問題が発生しています。

 かかりつけ医での診療、検査結果、投薬等の情 は患者さん自身の財産です。当院では検査結果等をお渡ししておりますが、他科への受診の際は是非お話ししていた き、情報提供書(紹介状)をご持参下さい。時間的に困難な場合は直接担当医にお届けすることも可能です。医療機関を移ることは問題ないのですが、紹介状を持参しないで移るのは問題です。後で診察するドクターが治療内容や検査結果を知らされない状況は、患者さん自身にとって不利益をこうむることが起こりえます。紹介状の有効活用をお勧めします。

てんじゅ裏