奈良医院だより №334

                                                                            

〒018-3322

秋田県北秋田市住吉町7-1

奈良医院

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平成26年10月1日

(2014年)

奈良医院開設85周年にあたって

奈良医院 院長 奈良正人

昭和5年祖父奈良慎一郎が初代開設者として今の場所に奈良医院を開業し、85年目になりました。それ以前は七日市に入院設備のある診療所を運営していました。七日市の大火で被災したため、当時の詳しい資料が残っておらず、私が現在の場所で三代目としてバトンタッチした10月1日を開院記念日と定めました。昭和21年父奈良康一が二代目として引き継いでから昭和53年までの32年間開設者として継続しておりました。私が開設者になってからも満95歳で天寿を全うする3週間前まで外来診療を続けておりました。
 三代目開設者となった私は今日まで高血圧、心臓病等を中心とした循環器内科に加え、父も診療していた小児科を中心に診療してきました。さらに二年がかりで日本体育協会公認スポーツドクターの資格を取得し、スポーツ医学にも力を注いできました。今まで多くのスポーツ選手と関わりを持つ事ができ、楽しい思い出を数多く持つ事ができました。地域の大会から国体、さらにオリンピック出場選手との交流も沢山させていただきました。これまで日本医師会認定健康スポーツドクターの資格も取得し、病気の予防や治療の為に運動療法の大切さを患者さんにお話しできるようになりました。高血圧、糖尿病、脂質異常症等の生活習慣病では運動療法が一番効果的で安上がりと思っております。人間は動物ですが「動く物」と書く如く、動いている事が自然の姿なのです。近年、家電製品の普及や車の利用度アップからますます運動不足になり易い環境になっております。運動着を着て動くという事にこだわらず、とにかく動く事が全て運動になる、と考えていいと思います。そのような意味で、畑仕事や山菜採り、さらに渓流釣りやウインドーショッピングなど、運動環境には恵まれた地域だと思います。冬の雪かきも運動療法の一つと考えながら行うと、辛さも多少は和らぐかもしれません。
 当院のスタッフもここ18年間もの間変化なく続けられているのも、奈良医院をご利用されている皆様の温かいご支援、ご協力のおかげと感謝しております。今後ともお気づきの点は遠慮なくお話し下さい。皆様がてんじゅを全うするまで、医療面でのサポートをしていく所存です。今後ともよろしくお願いいたします。

てんじゅ裏