奈良医院だより №338

                                                                           

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奈 良 医 院

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平成27年2月1日

(2015年)

    アルコール関連の諸問題

酒類は人間の生活に豊かさと潤いを与え、適切な摂取量は健康にもプラスになると言われています。その一方で不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となり、本人だけでなく家族や社会にも深刻な影響を及ぼしかねません。秋田県において、自殺率が全国トップですが、平成19年度~21年度に行った調査で自殺者の2割以上が、亡くなる前の1年間に飲酒問題を抱えていたことが報告されております。ストレス解消のための飲酒は最も危険と考えて注意すべきです。適量のお酒を楽しく飲むようにしましょう。

 イッキ飲みは死を招く:短時間に大量のアルコールを摂ると命の危険があります。

 多量飲酒は癌の発生率を高める:飲酒が原因となるのは、口腔、咽頭、喉頭、食道、肝臓、大腸の癌と女性の乳癌で、その発生率は6倍以上と言われています。

 アルコールには依存性がある:アルコール依存症は習慣的に多量飲酒している人は誰でもなる可能性があり、その人の性格や意志と関係しないと言われています。近年、女性と高齢者の依存症が増加していると言われています。

 女性は害を受けやすい:女性は男性より少量・短期間の飲酒で依存症や肝障害になりやすいと言われています。女性の適量は男性の半分であることを理解しておきましょう。

 妊婦の飲酒は胎児に悪影響:アルコールは胎盤から胎児へ移行し、胎児の発育の阻害、奇形の発生に影響する恐れがあります。安全のため妊娠・授乳中は飲酒ゼロにしましょう。

 事故の確率アップ:ホームにおける人身事故の6割が酔客との報告があり、歩行時の転倒や酔っ払い運転等、本人ばかりでなく相手方の怪我や生命の危険、さらに家族にも影響を与え家庭崩壊にもつながり、人生を狂わしかねません。

健康のための飲酒の指標

未成年・妊婦はアルコールゼロに!

アルコール摂取は1日20g以内を目安に(女性やお酒の弱い人は少なく)

アルコール20g:ビール500ml。日本酒1合。25%の焼酎100ml。

ワイン200ml。ウイスキー60ml。7%のチューハイ350ml。

節度ある飲酒は楽しく、人生を豊かに!

てんじゅ裏