奈良医院だより №350

                                               

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奈 良 医 院

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平成28年2月1日

(2016年)

寒い冬を安全に乗り切るために

インフルエンザに注意

 ピークが過ぎたと思われていたインフルエンザが流行しています。全国的にみても、北秋田地域の発症が多いとの報告があります。寒いから罹るのではなく、身体の抵抗力が落ちている時に罹患します。寒い時は暖房により室内の湿度が極端に低くなります。鼻~咽喉~気道の粘膜は湿っていることで抵抗力を保っているのですが、乾燥していると抵抗力が低下し、インフルエンザを始め色々なビールスや細菌でおかされやすくなります。抵抗力を保つためには、部屋の湿度を下げないよう注意し、こまめに水分を摂取したりウガイをしたり、マスクを用いたりして、粘膜の乾燥を防ぐことが大切です。また過労、ストレス等で全身の抵抗力を落とさないようにしましょう。インフルエンザワクチンを接種しても重症化は防げますが、感染を完全に予防することは困難なことを理解し注意しましょう。例え同居家族がインフルエンザに罹っても、疲れないよう充分な栄養、休養、水分を摂って、ウガイや手洗いをしっかりすると、うつされないものです。証拠に連日インフルエンザの患者さんと接している医療スタッフでインフルエンザになる例は少ないように思います。

転倒に注意

 積雪により道路状況が悪化し、転倒の危険率が増加しています。ほんの玄関先までとサンダルで出るのは危険です。少しの距離でもしっかり滑るのを防げる履物を使用しましょう。外出時は両手をポケットから出し、前後の歩幅は少なめに、両足の左右幅を広めにする方が安全です。歩行に不安がある人は滑らないよう、アイスピック付きの杖を使用しましょう。車の乗り降りも油断せず、慎重に足の位置を決めて対応しましょう。

○入浴事故に注意

 寒い季節には入浴中の死亡事故が増加しています。脱衣所、浴室、風呂の温度差を出来るだけ少なくしておきましょう。急激な温度の変化は、血圧の変動を大きくして危険度が増加してしまいます。熱い風呂に長く入っていてのぼせることにより、浴槽内に沈んでしまう事故も報告されています。40℃位にし、長湯しないようにしましょう。入浴に不安がある時は足浴もお薦めです。下肢を暖めると血液循環が良くなり、血圧も安定すると言われています。夜血圧が上昇して心配な時は足浴がお薦めです。血圧も下がりゆっくり眠ることができると思います。

てんじゅ裏