奈良医院だより №374

        

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奈 良 医 院

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平成30年2月1日

(2018年)

       

ダイエットにも役に立つ糖尿病の食事療法

人    

 近年糖尿病患者が増え続け、世界中で4億人以上、我が国においても約1000万人と推計されております。日本の糖尿病人口は世界で第9位、その医療費は世界で第4位と言われております。糖尿病の治療は食事・運動療法が基本で、それでもコントロール不良の場合は、薬物療法が必要となってきます。
 食事療法では摂取カロリーを問題にしてカロリー制限を主にしていた時代がありましたが、現在では食事内容や食べる順番によって食後血糖の上がり方に差があることが解ってきており、これらを意識した食事療法が推奨されてきております。その一つがスローカロリーの考え方。もう一つがGI値を意識した食事療法の考え方です。

 スローカロリーの勧め

 食後血糖の上がり方をゆっくりするためには野菜から良く噛んでゆっくり食べ、次に肉、魚等蛋白質を食べ、最後に主食の炭水化物を少なめに摂るという食事方法です。同じカロリーであっても、この食べ方にしただけで、食後血糖の上がり方が緩徐になり、血糖のコントロールにも好影響を与え、体重減少にもつながります。

GI値(グリセミック・インデックス)を意識して

 GI値とは、食後に血糖値が上がる速度を、食品別に表した数値です。GI値が高い食品ほど血糖値が上りやすく、低い食品ほど上がりにくいということです。
 同じカロリーであってもGI値を意識し食品選択の参考にしましょう。例えば麺類ならビーフン、うどんが最もGI値が高く、次にラーメン、最も低いのがソバです。パンではあんパンなどの菓子パンが高く、ライ麦パンが低くお薦めです。野菜類では、じゃがいも、ニンジンが高く、低いのはさつまいも、にんにく、トマト、ピーマン、なす、きゅうり、もやし、レタス、白菜、ほうれん草などです。肉、魚、卵、乳製品等はGI値が低い物ばかりです。お菓子ではキャンディー、どら焼き、チョコ類が高く、低いのがプリン、ゼリーです。

甘い物に注意

 料理に使われる砂糖にも注意し、果物は一日握り拳大1個を目安にしましょう。砂糖の代わりに人口甘味料や天然系のラカントの使用も良いと思います。特にラカントはカロリーゼロであり、飴まで出ていますので、探してみてはいかがでしょうか?

てんじゅ裏