奈良医院だより №379
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〒018-3322
秋田県北秋田市住吉町7-1
奈 良 医 院
TEL(0186)62-1146
FAX(0186)62-1194
平成30年7月1日
(2018年)
当地域における地域医療の将来を見すえて
奈 良 正 人
70歳を迎えた昨年11月前後1年の間に、秋田県体育協会理事とスポーツ医科学委員長、秋田県スキー連盟副会長、北秋田警察署警察医、大館北秋田医師会会長等を辞任し、後任にバトンタッチをしました。特に大館北秋田医師会副会長~会長を務めていた14年の間には、秋田県医師会理事や日本医師会スポーツ医学委員会委員として秋田市や東京出張も多く、多忙でした。今後は地元中心の活動ができる状況になり、当地域の医療環境の将来について考えていくべきと思っています。当地域の12の開業医の内5名が65歳以上であり、5年後、10年後を考えると危機的状況になると思われます。現段階で確実に後を継いで開業継続が可能な医療機関は1カ所だけです。体力的に厳しくなったからといって閉院することもエネルギーを使う作業になりますし、死ぬまでと頑張って突然終了するのも患者さんにご迷惑をかけることになると考えています。そこで考えた次の一手は、一人一人の仕事量を減らしながら細く長く頑張れるようにする。その方が地域にとっても良いのではないかとの結論になりました。ある程度の年齢に達したら、勤務医であれば定年退職があるように、開業医も仕事を減らし年齢相応の仕事量にすべきと考えてきました。鷹巣医師団でも学校医や介護認定審査会委員や夜間当番回数等で善処してきました。病院勤務医が定年退職後嘱託契約し継続する例もありますが、開業医のように永久的なものではありません。そこで医療資源の少ない当地域のため、奈良医院では非常勤医師にお手伝いいただき、私にとっても、応援にきてくださる医師にとっても可能な範囲で長く医療にかかわることができるよう環境整備に取り組んでいきます。
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