奈良医院だより №380

        

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奈 良 医 院

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平成30年8月1日

(2018年)

熱中症に注意

奈 良 正 人

近年の異常気象が気になるところですが、夏になり日本列島猛暑日のニュースが連日報道され、熱中症で死亡したとのニュースが7月から多く聞かれるようになりました。
 熱中症とは、暑い環境や体温が下がりにくい環境で起こる、身体の異常のことを言います。熱中症は炎天下での運動や外仕事などで発症し易いことが知られていますが、高齢者の方が熱帯夜にエアコンを使用せずに寝ている内に発症することもあります。
 熱中症の原因は、体温が上昇して体温調節機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まってしまうことです。このような時、人間の体は適度な体温を維持するために、汗をかいたり、皮膚温度を上昇させたりして、気化熱を利用し、熱を体外へ出すようにしています。この機能が損なわれることで熱中症が生じます。
 熱中症の要因には環境要因、身体要因、行動要因があります。

環境要因:気温が高い、湿度が高い、直射日光にあたっている、風通しが悪い。

身体要因:子供、高齢者、脱水状態。

行動要因:炎天下で行動する、水分や休養をとれない、日陰などで休まない。

 熱中症の症状

  めまい、立ちくらみ、顔のほてり

  筋肉痛、筋肉けいれん

  倦怠感、吐き気、腹痛、頭重、頭痛

  汗のかき方の異常(何度拭いても汗がでる、もしくは汗が出ない)

  一人で動けない、水分も飲めない

  呼びかけに反応しない

特に反応が鈍く意識状態がおかしい時は救急搬送が必要な危険な状況です。

予防には、暑い時はスポーツ活動や外仕事をしないこと。水分と休養を充分摂り、エアコンやクーラーの恩恵を受けることが大切です。

てんじゅ裏