奈良医院だより №388

        

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秋田県北秋田市住吉町7-1

奈 良 医 院

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平成31年4月1日

(2019年)

奈 良 正 人

  花粉症の季節です

 3月下旬になってからも雪が降りましたが、例年より雪が少なかった影響か、いつもより早く花粉症で受診される患者さんが増えてきております。花粉症対策として毎日の暮らしの中でできることを積極的に取り組んでいきましょう。外出する時はマスクや眼鏡を使用しましょう。マスクは花粉が鼻やのどに入るのを防いでくれます。眼鏡は花粉が目に入るのを阻止してくれますが、ゴーグル型の方がより効果的です。衣類については、織り目に花粉が入らないよう、表面が滑る素材の物がお勧めです。ロングヘアーの場 合も花粉が付き易く注意が必要です。まとめたり、帽子をかぶったりの工夫をしましょう。帰宅した時は玄関ドアの外で衣類や帽子、持ち物に付いた花粉をブラシなどで払い落としてから家に入りましょう。外出後はうがいや洗面を心がけましょう。花粉症の患者さんのいる家庭では、患者さん本人だけでなく、家族全員で実行して、花粉を室内に持ち込まないようにすることが大切です。ペットでは犬の散歩後も同様に家に入る前にブラッシングして、花粉を払い落としましょう。掃除機をこまめに丁寧にかければ、花粉をかなり取り除くことができます。フローリングでは、花粉が舞い上がり易くなりますので拭き掃除も行いましょう。花粉飛散が多いこの季節では、部屋の換気を花粉飛散量の少ない早朝か夜にしましょう。洗濯物や布団は外に干さないようにしましょう。花粉症対策のためにも心身の鍛錬と生活習慣の見直しは意味があります。運動習慣で身体の血行が良くなると、鼻粘膜の血行もよくなり、鼻詰まりが軽くなります。睡眠不足やストレスで身体の抵抗力を落とさない事も大切です。栄養のアンバランスや喫煙もアレルギーに悪影響を及ぼします。バランスのとれた食事を心がけ、アルコールの取りすぎにも注意しましょう。治療では抗アレルギー剤も多く開発され、アレルギー性結膜炎用の目薬もレベルアップしてきております。毎年花粉症で治療している人は、症状が出始めたら軽症の時から治療開始しましょう。薬も効き易く重症化を防ぐことができるでしょう。花粉症に負けないで花見シーズンを迎えましょう。


てんじゅ裏