奈良医院だより №439

       

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奈 良 医 院

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令和5年7月1日

(2023年)   

    熱中症にご注意を

                奈 良 正 人 

 先月から時々、気温の高い日がみられていましたが、梅雨明けになると、本格的な夏になり、熱中症が心配な季節になってきます。
 暑い日には屋外での作業やスポーツは非常に危険で命にかかわることもみられるようになります。しかし、近年での発症報告によると、熱中症の4割が室内で発症しているということです。その昔、日射病と言われた時代がありましたが、野外で太陽の影響から起こる状態と誤解されることがあるため、現在では暑い環境に長くいた時やその後に起こる体調不良の総称を「熱中症」としています。特に体温調節機能の悪い高齢者や乳幼児、高血圧症、糖尿病等の持病のある人も要注意です。
 暑さに慣れていない状態の7月初旬の時期の発症が多いとの報告もあり、もう少し暑くなってからと考えず早目にエアコンやクーラーを準備、使用し室内コンディションを整えておきましょう。また、熱中症アラートが出た時は不急不要の外出はさけ、涼しくなってからの活動に心がけましょう。

  熱中症の症状 
・めまい、立ちくらみ、顔のほてり、筋肉痛、吐き気、腹痛、頭重、頭痛
・汗のかき方の異常(何度拭いても汗がでる、もしくは汗が出ない)
・一人で動けない、水分も飲めない
・呼びかけに反応しない。特に反応が鈍く意識状態がおかしい時は救急搬送が必要な状況です。
とにかく暑い日は身体を動かすのに不適切な日と割り切りましょう。エンジンがかかっていない車の中は50~60℃以上にもなることの危険を認識しましょう。道路からの照り返しの影響はベビーカーや車椅子、散歩中のペットにも被害をもたらします。大人より体温調節機能の弱い高齢者、子供、ペットにも気配りし、暑い夏を安全に乗り切りましょう。

                     てんじゅ裏