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奈良医院だより №473 |
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〒018-3325
奈 良 医 院
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奈 良 正 人
寒かった冬も終わり、しっかり春めいてきました。暖かさもあり、屋外での作業や運動に適した季節になってきました。この季節、毎年ツツガムシ病の報告がでてきております。ツツガムシ病はツツガムシリケッチアへの感染によって発症する人獣共通感染症の一つです。病原体を保有するツツガムシによって媒介され感染します。ツツガムシの幼虫は0.2ミリほどの大きさで肉眼では見えないほどの大きさで、刺されても、痛みや痒みを感じないことがほとんどです。刺し口は吸着してから2~3日で赤みのある水疱として現れ、膿疱状に変化した後、10日ほどで周囲が赤く盛り上がった黒色の痂皮になります。刺し口は、陰部、内股、脇の下、下腹部等、皮膚の柔らかい所に見られることが多く局所症状が乏しいため、熱が出てくるまで気が付かない事が多いようです。屋外活動後の発熱ではツツガムシ病を疑うことが大切です。症状としては刺されてから5日から2週間の潜伏期を経て、38~40℃の発熱、全身倦怠感、食欲不振、頭痛に見舞われ、発熱2日目ごろから全身に赤い発疹が出てきて、刺し口近くのリンパ腺の腫れがみられ、圧痛が見られることが多いようです。早期に診断がついて加療すると直ぐ熱も下がって命にかかわることはありませんが、治療を受けなかったり、適切な治療をしなかったりしたときはDIC(播種性血管内凝固症候群)で死亡する例もあります。屋外活動後熱が出た時は、早目に医療機関を受診しましょう。特効薬の抗生物質がありますので、簡単に治すことができます。
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