薬剤師だより

にがり」とりすぎ注意

【大腰筋  だいようきん】

大腰筋は、上半身と下半身を結んでいる筋肉です。背中の内側、脊椎から左右に出て腰の上下に走り、両足の付け根の大腿骨までをつなげています。

体の表面ではなくインナーマッスル(深部筋群)と呼ばれる筋肉の一つなので目立ちませんが、太ももを上げたり、背中の自然なS字カーブを支えてお尻の筋肉を引き上げたり、骨盤の位置を正常に保つ働きをする重要な筋肉です。

大腰筋は加齢とともに著しく衰えます。高齢者の寝たきりになる原因の一つに転倒による骨折があげられますが、転倒は大腰筋が衰えたために歩いているときにももが上がりにくくなり、つまづくことからおきます。

大腰筋を鍛えると骨盤位置が正常になって姿勢がよくなり、高齢者のみならず一般の人にも大腰筋を鍛えると、便秘や血行不良、むくみ、冷え性などに効果があることが分かってきました。また足が疲れにくくなり、より活動的になり筋肉量も増えるので基礎代謝があがり、消費エネルギーが大きくなることからダイエットにもつながると言われています。

特別な場所や器具がなくても大腰筋は鍛えることができます。できるだけ階段を使ったり、太ももを上げる足踏みをしたり、大股で歩くなど日頃のちょっとした心掛けで大腰筋のトレーニングになります。

<昭和堂薬局>

2月休診のお知らせ

2月22日(火)23日(水)24日(木)25日(金)奈良正人医師スキー国体出張の為、休診となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

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一ダイエット効果根拠なし一

ダイエット効果があるとテレビや雑誌などで紹介され健康食品としてブームになっている「にがり」について、独立行政法人国立健康健康・栄養研究所(東京)は、ダイエット効果の根拠がないとしてとりすぎに注意するようホームページで呼び掛けを始めた。

研究所によると、主成分の塩化マグネシウムが「糖の吸収を遅らせる」「脂肪の吸収をブロックして脂質代謝を促進する」などとして、ダイエット効果を紹介する例が目立つが、どれも確実な根拠や証拠がない。マグネシウムは医薬品の世界では下剤に使われており、食品としても過剰に摂取すると下痢をすることがあり、下痢による一時的な体重減少は見かけの変化にすぎず、ビタミン、ミネラルの吸収を阻害することもある。通常の食品に含まれる程度のマグネシウムなら健康に与える影響はほとんどないと考えられており、にがりの摂取量を間違え重大な健康被害が出た例もある。

世界に誇る

日本の皆保険制度

国民皆保険制度が始まってから、日本人の健康指標は大きく改善しました。2000年にWHO(世界保健機構)が発表した世界の健康達成度報告においては、米国の24位を大きく離して、世界1位、医療を受ける時の平等性では米国の32位に対して3位、健康達成度総合評価は世界1位となっています。

しかも、国内総生産(GDP)比の医療費は米国が世界一高いのに対し、日本は18位と、ずっと低い医療費でこれらの優れた成果を達成していることが分かります。日本の皆保険制度は、世界の医療制度のなかの金メダルです。

 

 

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