妊娠15週目までに禁煙を

薬 剤 師 だ よ り

<早産・低体重児出産リスクが非喫煙者と同等に>

オークランド大学(ニュージーランド)のMcCowan博士らは、妊娠15週目までに禁煙した女性では自然早産リスクと低体重児出産リスクを非喫煙者と同等まで減少できると発表した。

 

◎妊娠後早期の禁煙の動機付けに

妊娠中の喫煙が流産と子宮外妊娠、早産、低体重児出産、死産、新生児死亡リスクを上昇させることは以前からよく知られていたが、妊娠初期の禁煙により低体重児リスクと早産リスクを減少できるかは知られていなかった。

今回の研究では、オーストラリアとニュージーランドで2,500例強の未産婦を登録し、妊娠15週目に、@非喫煙群A禁煙群(過去の喫煙者で、全例が妊娠15週目までに禁煙)B喫煙継続群の3群に分け、喫煙の影響を比較した。

解析の結果、禁煙群と非喫煙群の早産率と予測出産体重は同等であったが、喫煙継続群では、早産リスクは3倍、低体重児出産リスクは2倍となった。同博士は「妊娠15週目までの禁煙の恩恵が大きいことを説明し、女性に妊娠したらできる限り早く禁煙することを勧める必要がある」と述べている。  <メディカルトリビューン>

 

今 月 の 休 診

7月16日(木)午後

奈良正人医師、出張の為休診となります。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。お薬がなくなる方は、お早めに。

<薬の裏話>

 

新型インフルエンザが、3月にメキシコで流行し、5月に日本でも感染が確認されました。国内の感染者数は5月末で370人に達したようです。

最近、「パンデミック」という言葉を聞きますが、「世界的な大流行」という意味で使われています。そのパンデミックになった時、インフルエンザの治療薬が入手困難になる事が起きる場合があります。そのような事態に対処できるように国や県などでは備蓄をしています。インフルエンザ治療薬に「タミフル」や「リレンザ」といった薬があります。「タミフル」を例にいうと、これらの薬を備蓄しているのですが、通常に流通しているのは緑色のシート(包装)に緑と黄色のカプセルです。それに対して通常在庫が底をついて順次放出される備蓄薬は赤色のシート(包装)に赤と黄色のカプセルです。そのことから通常流通品は「青タミフル」と呼ばれ、備蓄されている方は「赤タミフル」と呼ばれています。インフルエンザが大流行しないと流通しないので、できるだけお目にかかりたくないものです。「リレンザ」も通常に流通しているのと備蓄薬は色が違うようです。通常流通品も効果に違いはありません。

<昭和堂薬局>

 

来月の休診─お盆休み─

8月13日(木) 

14日(金) 墓参りの為、休診

15日(土) となります。

16日(日) 

なお、12日は水曜日ですので、午前のみの診察となります。

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