◆今月の休診◆

薬剤師だより

〓コレステロールと動脈硬化〓

コレステロールは、細胞を構成する物質の1つです。また、ステロイドなどのように体内で重要な物質がコレステロールから生合成されていることもあり、すべてが体に悪い物質というわけではありません。コレステロールも善玉と悪玉があり、特に気を付けるべきなのは、悪玉の高値です。

　動脈硬化の原因は主に悪玉コレステロール（LDLコレステロール）だといわれています。悪玉コレステロールによる刺激、高血圧による強い圧力、喫煙などの影響により動脈壁が傷付き、生じたひび割れのような隙間に血液中の悪玉コレステロールが徐々に入り込みます。そこに異物を排除する白血球の一種であるマクロファージなるものがやってきて、悪玉コレステロールを取り込み、変形して動脈壁にへばりつきます。さらに、その部位に血中のカルシウムが沈着し、動脈壁が固くなり動脈硬化に進行となります。動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞発症の原因となります。

　検査にて悪玉（LDL）コレステロールが高値の結果でしたら、それに至った背景にある生活習慣を改善することも大切です。

<昭和堂薬局>

第３４回「地域の医療を考える集い」

大館北秋田医師会主催の「地域の医療を考える集い」が、“脳卒中になったら”をテーマに今年も開催されます。どなたでもご自由に参加できますので、お誘い合わせの上、ご来場下さい。【入場無料】

日時：平成２１年１１月７日（土）

　　　　午後２時〜４時

会場：大館市立中央公民館「視聴覚ホール」

講演：「脳卒中学事始：脳卒中を知り、脳卒中を予防する」

秋田県立脳血管研究センター

神経内科学研究部部長　長田　乾　先生