食べ物の味を認識することを「味覚」といいます。味覚はおもに舌で感じ、甘味(甘い)、塩味(塩からい)、酸味(酸っぱい)、苦味(苦い)、うま味の5種類あります。 これらの味をうすく感じる、本来は甘いものを苦く感じるといった症状が「味覚障害」です。
最も多い原因は、5大栄養素であるミネラルの一つ、「亜鉛」の不足です。食事の栄養バランスが悪かったり、糖尿病や高血圧などの治療薬を長い間飲んでいると、体内の亜鉛が不足しやすくなります。
お年寄りは、つばが出にくいので口の中が乾燥しやすく、味覚障害を起こしやすいものです。数種類薬を飲んでいることが多く、特に一人暮らしでは食べる量や食材の種類が少なくなって亜鉛が不足しやすいなど、さまざまな影響により味覚障害がおきます。味がいつもと違うと
感じたら、かかりつけ医に
相談しましょう。
亜鉛が多く含まれる食品
魚介類
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かき、かずのこ、煮干し
たらば蟹、さざえ
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海草類
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のり、てんぐさ寒天
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豆 類
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きなこ、みそ
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種実類
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カシューナッツ、ごま
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穀 類
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麩
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嗜好飲料
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抹茶、緑茶煎茶(一番茶)
玄米茶、ココア
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「こむら返り」
就寝中、こむら返りが起こりやすい要因に、気温と体温があります。日中に比べて夜間は気温が低く、体を冷やします。同様に体温も1日中一定ではなく、朝起きてから上昇しはじめて午後3時から5時頃からが最も高くなります。
反対に午前3時から5時頃が最も低くなるといわれています。(夜中から明け方にかけて、こむら返りが起こりませんか?)
私たちの体は、体温が下がると血液の流れが悪くなりますが、就寝中は体温が低く、体幹部(胴体)に血液が集まって、手足は血液が少ない状態となります。
冷えてふくらはぎの筋肉の血流が悪くなると、新鮮な酸素、栄養素の供給や老廃物の排除がうまく行われず、筋肉組織が悲鳴をあげます。就寝中の発汗による水分喪失やミネラル不足でも生じるといわれます。つまり足を冷やさず穏やかな血行を保つ事が重要です。
Q:ふくらはぎがつるのを防ぐには、どんな漢方薬がいいのでしょうか?
A:芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)
‹昭和堂薬局›
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