薬剤師だより |
|
|||||
「温度・湿度とウイルス」 インフルエンザウイルスは低温を好みます。そして最低気温が5℃を下回ると、患者が急増すると言われています。 インフルエンザウイルスは湿度の高い環境に弱く、21℃の室内で湿度65%の状態を16時間保てば、99%ウイルスの増殖力や感染力を奪うことができると言われています。 インフルエンザ以外の一般の風邪ウイルス(夏風邪を起こすウイルスなどを除く)も、低温乾燥状態を好むものが多く、うがいが奨励されるのも、咽喉粘膜の乾燥防止に効果があるからなのです。 低温乾燥が身体に直接与える影響として顕著なものに乾燥肌があります。そして症状によっては皮膚が乾燥するとアトピーが悪化してしまうのです。 鼻やのどの粘膜が乾燥すると細菌・ウイルスに対する防御能が落ち、感染しやすくなります。低温乾燥状態では風邪ウイルスが活発になるうえに、鼻・のどの異物遮断の能力が落ちるから、当然風邪を引きやすくなる訳です。やはり冬は温かく、そして湿度管理はしっかりと。もちろん、うがいと手洗いの習慣付けは一番予防策となります。 |
◆子どもが下痢をした! お腹を冷やさないようにします。どのような下痢便か観察しましょう。水のようか、泥のようか、血液が付いているか、ネバネバした粘液が付いているか、確認します。便をオムツにしたら、オムツを残しておき、診察を受けるとき持参しましょう。 1回の下痢便で止まることもありますが、下痢便の回数と性状(血液が付いているか、水様便かなど)や、おしっこの回数、発熱・発疹のあるなしも確認しましょう。 ◆どうして下痢を止めないの? お腹に悪いウイルスや細菌が入ったために下痢は起きます。下痢は悪いウイルスを体外に排出しようとする働きですから、下痢を止めてしまうと悪いウイルスがかえって腸内で増えてしまうのです。下痢を無理に止めないことも大切な治療です。 ◆どんなものを食べさせてもよいの? 最初に食べてもよい物は、おかゆ、おじや、うどんなどのでんぷん質を少しずつ食べさせてみましょう。油を使ったものや繊維質のものは避けます。 秋田県・秋田県医師会 -急病対応ガイドブックより- |
|||||
|