薬剤師だより
       
    

   

 「自分でも花粉症対策を」

花粉症はアレルギー性鼻炎の一つ。 外から入ってきた花粉やダニ、ハウスダストなどの異物が体内に入るのを防御するために起こるもので、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみとなって現れる疾患のことを言います。鼻づまりは血管を拡張することによって鼻にふたをするために、鼻水は入ってきた異物を外に洗い流すためにと、身体を異物から守るために不快な症状を発生させているので、私たちの身体にとっては大切な防御反応でもあるのです。
 花粉が飛びやすいのは、晴れや曇りで気温が高い日、また乾燥している日や、風が強い日も要注意。出かける際には、マスクとメガネ、帽子を身につけましょう。マスクは内側を少し湿らせておくと湿度が保たれるのでおすすめです。メガネも花粉対策用のものを使用すれば、目に入る花粉の量も大きく減らすことができます。
 ※日本人が悩まされている花粉症、実は日本特有のものだということをご存じですか。カナダや中国など海外にもスギは多く存在していますが、アレルギーを引き起こす花粉を飛散させる品種は日本固有のもの。これは戦後の植林計画の際に成長の早いスギが多く植えられ、この品種が花粉症を起こす原因になっていると言われています。

〈昭和堂薬局〉