旅 行 記

  薬剤師だより

今回の研修旅行は2月20日~23日まで小豆島、世界文化遺産国宝である姫路城を巡る旅になり、初めて四国の地へ足を踏み入れました。
 瀬戸内海で2番目に大きな島の小豆島の人口は3万人弱で、オリーブ栽培発祥の地であり、壺井栄の小説「二十四の瞳」の舞台で知られる映画村では、小学生の時の懐かしさを感じ、日本三大渓谷美の寒霞渓では、ロープウエイから望む岩壁の美しさに魅了されました。車窓からは醤油、佃煮の看板が数多く見られ、醤油が作られるようになったのは木に海水をかけて塩が作られたからだろうとのことでした。
 素麺の箸分け体験では、説明通りに体を動かし、麺を切らないよう長い箸を動かすことに悪戦苦闘しました。素麺を作る作業は乾燥に適した冬が一番多く、手作業で延ばしているそうです。体験前に頂いた素麺は格別でした。
 姫路城は添喰壁で白い鷺が舞い立つ姿に見えることから「白鷺城」と呼ばれています。外観は5階建て見えますが、内部の造りは地上6階、地下1階の構成になっていて、階段の上の方が、階が進むほど低くなったり、階段を何度も登ったのにまだ2階なのには驚き、敵から身を護る工夫がされている城でした。石垣に使用された石臼、石棺など探してみるのもおもしろいと思います。疲労が目立ってきた体が運転手さんから頂戴した最中で生き返りました。
 今回の旅行では運試しに挑戦。映画村ではおみくじを引き「大吉」だったのは誰でしょう。寒霞渓の展望台では幸せ祈願の「かわらけ投げ」に挑戦。5枚のかわらを崖下にある的を目がけ投げましたが、思うように飛ばすことができませんでした。願いの叶う人はいるでしょうか。
 最終日、大阪万博跡地にできた「ニフレ」を見て帰路に着きました。気持ちも新たに今後も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

   

    【おもな保湿剤の種類と特徴】

・ワセリン
 皮膚の表面に油脂性の膜を作り、水分の蒸発を防ぐ働きがある。刺激は無く保湿効果も高いが、使用感がベタつく。
・セラミド
 角質の水分保持に重要な役割を果たす細胞間脂質物質の一種、セラミドを含んだ製品。保湿効果があり、皮膚に柔軟性を与える。
・尿素剤
 体内の水分を角質層に取り込み、角質の固い部分を取り去る働きがある。配合量が10%と  20%の2種類があり、含有量が高いと保湿効果はあがるが、刺激を感じることもある。
・ヘパリン類似物質
 角質の水分含有量を増加させ、皮膚のうるおいを保つほか、血行を良くする働きがある。

 こうした保湿剤は、肌の乾燥が初期の段階には適していますが、かゆみが強いとガマン出来ずについつい掻いてしまいます。すると、掻くことが刺激になって炎症がひどくなり、さらにかゆくなるという悪循環に陥ってしまいます。

 掻きこわして出血したり、肌がただれてしまっているような場合は、細菌が繁殖するおそれがあるため、医療機関を受診し、相談することが大切です。

       <昭和堂薬局>