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平成19年12月1日

(2007年)

 

平成19年を振り返って

奈良 正人

 

今年は前年と比較し、極端な暖冬で雪も少なく穏やかな年始めでした。スキーに関係している私にとっては困ったシーズンで地域の子供達も市民スキー大会が中止になるなど影響が出ました。9月には大雨による被害が北秋田市を直撃し、今も尾を引いている状態です。

 自然の影響力の大きさを見せつけられた一年だったように思います。地域環境について世界や国全体としてだけでなく、各個人も真剣に考えていかなければならないとの警告だったように思います。

 人間の構造や働きを考えた時、かなりの精密度がありながら時には鈍く反応したり生命を維持するためにかなり良くできていると感心させられます。

 病気の時の各種症状は、人間の防衛反応と考えると理解し易いものがあります。例えば、悪い物が経口的に入った時は吐いたり下痢をしたりして、早く体外へ出すようにします。細菌感染があった時は、細菌を無力化するため白血球やリンパ球が活躍します。これらの反応は温度が高い方が有利なので、結果として発熱したりします。熱がある時はただ解熱するのではなく炎症を抑える治療も考える必要があります。自然も人体も警告を発信しています。これらの情報をキャッチし、早めの対応を心掛けるべきだと思います。病気の予防、早期発見が生命予後に影響すると思います。予防接種、定期検診を心掛け、「一病息災」をモットーに、天寿まっとうを目指して、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 

てんじゅ裏