奈良医院だより №２７０
〒０１８－３３２２
秋田県北秋田市住吉町７－１
奈 良 医 院
TEL（０１８６）６２－１１４６
FAL（０１８６）６２－１１９４
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平成２１年６月１日
（２００９年）
新型インフルエンザに対する当地区の対応について
奈良正人
連日新型インフルエンザのニュースが流れています。メキシコに端を発してアメリカ、カナダ、ヨーロッパからオーストラリア、我が国へと感染者が日に日に増加しております。日本では兵庫，大阪だけでなく、東京、神奈川など広がりを見せ始めています。秋田県での発症も時間の問題と思われます。
北秋田市では新型インフルエンザの診察にあたる「発熱外来」を、感染症指定医療機関である公立米内沢総合病院に設置し、すでに診察・簡易検査等の初期対応を開始しています。発熱外来の受診者が増大したときは、協力医療機関である厚生連北秋中央病院でも対応する予定にしています。また、今後当地域でまん延期に突入した場合には、多数の感染（疑い）者の発生に対応するため、「発熱外来センター」を設置し、地元医師団も協力する予定にしています。
高熱が出た場合には、新型インフルエンザ発生地域との接触の有無を考え、完全に否定できるとき以外は、掛かりつけ医か発熱相談センター（北秋田保健所：TEL６２－１１６５）に連絡し、相談して下さい。直接医療機関を受診し新型インフルエンザの発症が確認された場合、その医療機関が一定期間営業停止に追い込まれたり、院内で接触した患者さんへの影響が出たりすることを予防するための措置です。予防には手洗い、うがいとマスクと言われておりますが、使い捨てのマスクが手に入りにくくなっています。布マスクを使用するケースが多くなると思いますが、こまめに洗濯し、アイロン仕上げで熱消毒して再利用しましょう。
最後は体力勝負です。疲れの残らないよう日常生活に配慮し、十分な栄養と休養をとりましょう。新型インフルエンザに対し不安を感じたときはいつでもご相談下さい。