奈良医院だより №371

        

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奈 良 医 院

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平成29年11月1日

(2017年)

インフルエンザの季節になりました

奈良 正人

今年は9月の段階でインフルエンザの発症が報告されており、早めの予防がおすすめです。今シーズンは昨年同様A型ウイルスを中心に注意が必要とされ、「A香港型」「H1N1型」(新型インフルエンザ)、「B型」にも注意が必要とされています。そのため今季のインフルエンザワクチン株はA型2株+B型2株の4価になり、予防できるウイルスの数が多くなっています。インフルエンザは寝不足が続いたり、疲れがたまっていたときなど、体調が万全でない場合には免疫力や抵抗力も低下しているため、インフルエンザに罹りやすくなります。インフルエンザの流行期には、「A香港型」「H1N1型」「B型」と、複数の型のインフルエンザウイルスが検出されることも多く、これによりワンシーズンに次々と違う型に変化してしまう連続感染やトリプル感染にも注意が必要です。インフルエンザの完治後は、体力も消耗し、免疫力や抵抗力が低下している状態です。この弱っている状態の時に別のインフルエンザウイルスに感染する可能性もあるので、インフルエンザの大流行に備えて予防接種などを行い、しっかりと対策を行っておくのもおすすめです。
 インフルエンザは予防接種を受ける事で「かかりにくくなる」、「重症化を防ぐ」というメリットがあります。特に抵抗力の低い子供や高齢者の方などは、予防接種をしっかり受けて備えておく方が安心です。インフルエンザは12月から2月の寒さが厳しい時期に流行もピークを迎えます。インフルエンザワクチンを接種した場合、予防効果が現れるまで約2週間程度かかると言われています。またその予防効果は約5か月程度持続すると言われています。そのためインフルエンザの本格的な流行が始まる前に接種するのが望ましく、インフルエンザが流行する12月から2月に合わせて、11月中には予防接種をすませておくのが理想的と言われています。当院でも10月から予約を受け付けており、11月から本格的に接種を開始します。今シーズンはワクチンの入荷が例年より遅れがちです。予約をされている方は早めに接種することをおすすめします。

てんじゅ裏