奈良医院だより №443

       

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奈 良 医 院

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令和5年11月1日

(2023年)   
 

脳卒中を予防するために

 朝晩、寒くなってきており脳卒中が心配される季節になりました。脳卒中は寝たきりの最大の原因と言われています。脳卒中が発生し易い危険因子を持ち続けないよう注意して発症予防に心がけ、寝たきりにならないようにしましょう。
日本脳卒中協会から「脳卒中を予防するための十か条」が出されております。
1、手始めに高血圧から治しましょう。
 脳卒中は血圧の高い人に起こりやすいことがよく知られています。日本高血圧協会では家庭血圧測定を推奨しています。特に早朝高血圧の例で脳卒中発症が多いと言われております。心配な時は医療機関で相談しましょう。
2、      糖尿病 放っておいたら 悔い残る。
 糖尿病は全身の血管に動脈硬化をきたし、さまざまな合併症を引き起こします。糖尿病でない人の2~4倍もの高頻度で脳梗塞になると言われています。合併症予防のためにはHbA1Cの目標値を7未満にしておくようにしましょう。
3、      不整脈 見つかり次第  すぐ受診。
 規則正しく動いているはずの心臓が、不規則になり脈が乱れるのを不整脈といいます。特に心房細動では脳梗塞になり易く、その発症率は心房細動の無い人に比べ、女性で12倍、男性では17.5倍にもなると言われています。予防のため抗凝固療法がお勧めです。
4、      予防にはたばこを止める意思を持て。
 たばこは「百害あって一利なし」。がんや脳卒中、心筋梗塞の危険因子。たばこを止めた時から効果があり、2年で脳卒中の発症率が約半分、10年ほどでは非喫煙者とほぼ同じ位までリスクが減ります。費用対効果も抜群で、経済効果も期待できます。
5、      アルコール控えめは薬 過ぎれば毒。
 適度にアルコールを飲む人は、まったく飲まない人よりも脳卒中になる危険がやや少ないと言われています。ただ適量を過ぎれば脳卒中の危険率が増えてしまいます。さらにアルコールはカロリーが意外に高く肥満や肝臓にも悪さするので要注意です。
6、高すぎるコレステロールも見逃すな。
 コレステロールのうちLDL(悪玉)コレステロールが増えると動脈硬化が進み脳卒中が起りやすくなります。油っこい物、運動不足に注意しましょう。   裏へ続く


                     てんじゅ裏