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薬剤師だより |
更年期を上手に過ごすために |
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=生活習慣病の食事療法= ★ 生活習慣病の治療や合併症を予防するための食事療法のポイントは? @ 適切なエネルギーを摂取する。 A 栄養のバランスがとれた食事をする。 B 規則正しい食事を摂る。 C 塩分を減らす。 D コレステロールの多い食品は控えめにする。 E 動物性脂肪よりも植物性脂肪を摂る。 F 食物繊維を摂る。 G アルコールは控えめにする。 ★ 栄養のバランスがとれた食事とは? エネルギー源となる糖質や脂肪、体を構成する蛋白質、それに各栄養素が体内で栄養として利用されるために必要な、ビタミンやミネラルを過不足なく摂取することが大切です。 ★ なぜ食物繊維を摂る方がいいのか? 野菜やきのこ、海草、豆に多く含まれている食物繊維は、腸での脂肪や糖質の吸収を抑える作用があります。また、腸での胆汁酸の再吸収を阻害するため、肝臓においてコレステロールから胆汁酸への分解が促進され、結果的に血中コレステロールが低下します。 《昭和堂薬局》 生活習慣病の予防と改善に 効果がある機能性成分・その2 「β―カロチン」 緑黄色野菜に多く含まれるカロチンの中でも有効なのがβ―カロチンで、体内に摂取されるとビタミンAと同様の活性作用をもたらします。β―カロチンの抗酸化作用は有害な活性酸素を取り除き、血液を流れやすくします。そして老化の防止やがんの増殖の阻害、免疫機能の強化、体の細胞の活性化により、様々な病気にかかりにくくし治癒力を高めます。 【β―カロチンが含まれる主な食品】 ・緑黄色野菜 小松菜、にんじん、春菊 ほうれん草 ・果物 マンゴー、あんず、 ・海藻類 のり、わかめ等 【効果が期待できる疾病】 がん、動脈硬化、高脂血症、心疾患、胆のう炎、胆管炎、かぜ
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40歳を過ぎた女性が体調の変化を感じるのは、とても自然なことです。閉経に向け女性ホルモンの分泌が減るため、個人差はありますが、いわゆる更年期に様々な変化が現れます。 ●更年期とはいつのこと? 平均して45〜55歳くらいの閉経前後10年間が更年期にあたります。 ●更年期症状とはどんな症状? ほてり、発汗、めまい、頭痛などがよく知られている症状ですが、その他関節痛、腰痛、皮膚の痒み、耳鳴り、尿失禁、うつ症状など約200種類あるといわれています。そのため、更年期症状と気が付かない場合も少なくありません。 ●更年期症状がつらくて日常生活に支障があるときは? 更年期はすべての女性に訪れますが、更年期症状の種類や強さには個人差がとても大きく、更年期症状をそれほど感じることなく過ごす人もいれば、つらい症状に悩む人もいます。日常生活に支障がある場合は、我慢せず医師に相談下さい。「更年期は我慢するもの」「更年期症状は寝ていれば治る」と誤解されることもありますが、現在では積極的に治療を受ける女性が増えています。 ●更年期障害の治療法は? 薬で女性ホルモンを補うホルモン補充療法と、漢方や精神安定薬を使う方法が主な治療法です。ホルモン補充療法とは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを体内に補充して、体のバランスを整えます。早めに対処することで、元気に更年期を過ごすことができます。
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