心疾患予防

薬剤師だより

『魚がやっぱり効果』

〜厚労省研究班 11年追跡調査

食べるほど危険性減少〜

魚を多く食べる人ほど心筋梗塞などの虚血性心疾患になる危険性が下がり、一日に約180g食べる人は、同20gの4〜6割とする大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班が発表した。

刺し身一切れは約15g、一人前は約80g。魚を食べない人に比べ、少しでも食べる人は虚血性疾患の危険性が低いとの欧米の研究結果はあるが、より多く食べることで予防効果が高まるとした研究は初めてという。

研究班は、本県の横手、岩手県二戸、長野県佐久、沖縄県中部の4保健所管内で、40〜59歳の男女約4万人を約11年間、追跡調査。虚血性心疾患になった258人を、魚を食べる量により5グループに分けて比較した。虚血性心疾患になる危険性は食べる量が多くなるほど減る傾向にあった。一日約20gと最も少ないグループの危険性を1とした場合、約180gと最多のグループは、虚血性心疾患全体で0.63に、心筋梗塞と確定診断されたケースに限ると0.44に、それぞれ低下した。

魚に含まれる不飽和脂肪酸に、血液をサラサラにする働きがあるためと考えられるとしている。

お知らせ

2月18日(土)、19日(日)、20日(月)、21日(火)、22日(水)奈良正人医師スキー国体出張の為、休診となります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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血液検査

     尿素窒素(BUN,blood urea nitorogen

尿素窒素とは、体内でエネルギーとして使われたたんぱく質の燃えかすです。尿素窒素はアミノ酸からできたアンモニアと二酸化炭素がもとになって肝臓で作られます。尿素窒素は腎臓の糸球という器官でろ過されて尿中に排出されますが、腎臓の排出機能が悪くなると、血液中の尿素窒素の濃度が高くなります。

検査でわかることは、腎臓の機能が正常かどうかを知るための指標となります。

     ナトリウム、カリウム、カルシウム、クロール(NaKCaCl

人間の体重のおよそ60%は水分です。体液の中には、細胞になくてはならない電解質が溶け合っています。電解質とは水に溶けて電気をよく通すミネラルのことです。ナトリウムは、体に水分を調節する働きをしており、カリウムは筋肉や神経に関係ある働きをしております。カルシウムは歯や骨の形成、神経刺激の伝達、血液の凝固など、クロールは、体内の酸素供給するうえで大切な役割を果たしています。検査ではミネラルのバランスを調べます

《昭和堂薬局》

《「生活習慣病」の予防と改善に効果がある機能性成分 その10》

タウリン

魚介類に含まれるアミノ酸の一種です。交感神経抑制作用があり、食塩由来の高血圧を改善し、心疾患の予防にもなります。胆汁酸の分泌を促進する作用もあることから血中コレステロールの低下、胆石症の予防、血栓を防ぎ動脈硬化に有効です。

また肝機能や心機能の強化の他、膵臓からのインスリンの分泌を促進し、血糖値を下げる効果が期待できます。

     タウリンが含まれる主な食品

さざえ、とこぶし、帆立貝、ずわいがに、あさり、やりいか、まぐろ(血合い)、たい、たこ、さば(血合い)

     効果が期待できる疾病

心疾患、高血圧、動脈硬化、脳血管障害、高脂血症、糖尿病、肝臓病、胆石症

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