【高血圧を防ぐ食生活】

【薬剤師だより】

1、適正体重の維持(肥満の是正)

適正体重(s)=身長(m)×身長(m)×22で求めた体重を維持しましょう。アルコールの飲み過ぎ、菓子の食べ過ぎをやめ、食事は野菜をたっぷり食べて腹八分目にしましょう。

2、食事制限

ナトリウムは制限することが大切です。ナトリウムは食塩を含んだ調味料ばかりではなく、加工食品の添加物にも含まれています。日本人の1日の食塩摂取量は、平均11〜12g程度ですが、高血圧の人は6g以下にしないと降圧効果が得られません。外食や市販の惣菜は腐敗を防ぐために食塩を使うことが多いので気をつけましょう。またカリウム(野菜)、カルシウム(牛乳、小魚)、マグネシウム(魚介、肉、緑黄色野菜)は降圧効果が期待されていますので、不足しないようにしましょう。

《減塩7カ条》

1、汁物は1日一杯、具たくさんに

2、食卓でしょうゆ・塩を使わない

3、避けよう、漬物・佃煮・干物・練り製品

4、めん類の汁楽しむは3口まで

5、一手間かけて手作り料理を

6、市販食品は味の濃さを確かめて

7、外食するならうす味料理

【たばこの害について】

最近の研究から

     たばこに含まれるニコチンが肺がん治療に使われる抗がん剤の働きを妨げることが明らかになりました。禁煙中でもニコチンガムなどで薬の効果が弱まる恐れがあります。

     喫煙習慣のある妊婦は、喫煙しない妊婦に比べて低体重児(2500g未満)が生まれるリスクが2.2倍になることがわかりました。

40歳以上の男性で喫煙しない人は、習慣的に喫煙している人に比べて、自分の歯が20本以上ある人の割合が高い、と厚生労働省が喫煙習慣と歯の状況の関係を初めて調査しました。それによると、喫煙者の場合、歯が20本以上の人は40代90.7%、50代71.5%、70歳以上は22.2%しかなく、非喫煙者では40代              92.6%、50代88.1%、70歳以上32.3%と減少幅が小さいことがわかりました。

 

 

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<油、脂、脂肪酸>

脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に大別されます。見た目の分かりやすさでいうと、肉の脂身やバターなど常温で固体のものが飽和脂肪酸。これに対して植物性の油脂や魚油など常温で液体のものが不飽和脂肪酸です。脂肪酸は炭素と水素が鎖状につながったもので、油脂を構成する材料のことです。不飽和脂肪酸はさらに、n−9系、n−6系、n−3系の3種に分けられます。

n−9系:オレイン酸

(オリーブ油、ごま油など)

n−6系:リノール酸、イノレン酸、アラキドン酸(ベニバナ油、ヒマワリ油)

n−3系:@リノレン酸、EPA、DHA

(ブリやイワシ、マグロなど魚に豊富に含まれる成分)

次に、マーガリンやショートニングはバランス脂肪といい、植物油を加工するときにできる奇形の油脂です。《昭和堂薬局》

【「生活習慣病」の予防と改善に効果がある機能性成分 その14】

カテキン

緑茶の渋味成分です。発がんを防ぎ、がんの増殖や転移も抑える作用があると期待されています。また、血中のコレステロールや脂質を取り除いて血行をよくし、血圧を低下させたり、血小板凝集抑制作用や抗酸化作用も認められています。そして、殺菌・抗菌作用もあり、感染性の下痢、かぜ、虫歯予防にも効果があります。

     カテキンが含まれる主な食品

緑茶(煎茶、番茶、玄米茶、玉露、抹茶、茎茶)*茶葉3gに100〜120ccの湯を注ぐと、約100rのカテキンが摂取できます。1日の目安量(1g)をとるのには新しく入れたもので約10杯のお茶が必要です。

     効果が期待できる疾病

がん、高脂血症、高血圧、脳血管障害

おしらせ

休日や夜間に具合が悪くなったこどもを医療機関に受診させるかどうか、判断する目安を提供する『こどもの救急ホームページ』

      http://kodomo-qq.jp/index.html

が、奈良医院のホームページからも見ることができます。生後1カ月から6歳までのお子さんを持つお母さん達のための救急&予防サイトです。ご覧下さい。

 

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