薬剤師だより

知ってほしい麻しん、風しん

  〓誤嚥と舌苔〓

喉の奥に飲食物が入ると、それを飲み込もうとする嚥下反射が起きます。同時に喉頭蓋が気管をふさぎ、気管に飲食物が入っていくことを防いでいます。

普通であれば、気管に異物が入り込んでも、咳反射により異物を肺の外に排除できます。しかし高齢になるほど咳反射が弱くなり、中には脳卒中の後遺症などによって嚥下反射、咳反射がうまく働かなくなることがあります。そうなると異物が肺や気管に入ったままになり誤嚥性肺炎の原因となります。

 舌苔は食べかす、唾液成分、細菌、はがれた粘膜の上皮などが積み重なり舌の表面に付着した白い苔状の物です。口腔ケアが充分行えない、流動食などの軟らかい食事をとっている場合、舌の動きが少なくなる場合、唾液が少なくなり乾燥している場合などに多くみられます。また消化器の病気、ビタミン不足、糖尿病などでも付着しやすいと言われています。舌苔が長時間、多量に付着していると、色々な細菌が増殖しやすく舌のざらざら感があったり、味がわかりにくくなったり、痛みなどを生じることもあります。

歯、入れ歯を含め口腔内を清潔にしないと唾液も細菌が多くなります。(誤嚥性肺炎の原因になります。)

〔昭和堂薬局〕

 

 

東北関東大震災 災害義援金 

ご協力ありがとうございます。

 

皆様からいただいた今月の義援金は、郵便局を通じて、「宮城県災害対策本部」へ送らせていただきます。

今月は、69,276円となりました。来月も引き続きご協力をお願いします。

(先月からの総額は149,932円となりました。)

 

 

◆麻しんや風しんは、どちらも非常に怖い病気です。

麻しんが流行した際、麻しんと診断された患者さんのうちおよそ3割が肺炎、気管支炎等で入院し、一部に重い神経・精神の後遺症を残す可能性の高い脳炎を患った例も報告されています。 先進国においても1,000人の患者のうち1〜2人が死亡すると言われており、先の新型インフルエンザでの死亡率の100倍に相当します。

風しんで最も警戒すべき病気は、先天性風しん症候群です。妊婦、特に妊娠初

期の女性が風しんにかかると胎児に影響し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。

 

◆麻しんや風しん(先天性風しん症候群)を予防する唯一の手段はワクチンです。

 自分を守る為、周囲の皆を守る為にはワクチン接種は不可欠です。予防接種法 で定められた時期に受ければ、無料で接種できます。           

 

◆生後6ヶ月未満または妊娠中など接種には適していない、または接種してはいけない時期もあります。ワクチン接種後2ヶ月は避妊が必要です。

円形吹き出し: 麻しん、風しんは
ワクチン接種による予防が一番!
 

 

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